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ティファニー
2016/04/27ティファニーセッティングについて
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画期的なティファニーセッティング
今のジュエリーの感覚からすると意外に思う話かもしれません。
ティファニーセッティングが生まれたのは1886年のことです。いまから120年程前にティファニーセッティングは生まれました。ティファニーセッティングが革命的だった理由は
・プラチナを使用していること
・埋め込みではなく、ダイヤの大部分が見えているということ
この2点においてティファニーセッティングは画期的だったのです。今のジュエリーからすれば当たり前なのでは・・・?と感じると思います。 -
プラチナという素材の出現
宝石には長い歴史がありますが、プラチナという素材が発見されるまでは、宝石は金か銀の素材に埋め込まれている物が普通でした。シルバーまで使っていたのですから今の時代では考えられませんね。
枠が金色だとダイヤモンドの純白の美しさは伝わりませんし、シルバーだと柔らかすぎて細かなセッティングをする事ができません。ダイヤモンドの美しさを最大限に表すためにプラチナは必需な素材なのです。
中古の買取をしていますと色々な宝石に出会います。基本的な考え方としてはプラチナについている宝石の方が18kについている宝石よりも質が高いです。しかし、忘れてはいけないのは、昔は逸品の宝石でも18kを使っていたという事です。
18kの枠についているから質が低い宝石だと決めつけずに、入念な鑑定が必要とされます。特に、サファイアやルビーは現在では採掘できない上質な産地の宝石である可能性が高まります。 -
6本爪のダイヤモンド
宝石の中でダイヤモンドは圧倒的な屈折率をほこっています。つまりこれはどの宝石よりも美しく照るということをあらわしています。キラキラとダイアモンドが輝くのはこの屈折率が影響しています。
先ほどもお伝えしましたが、ダイヤモンドは金か銀の枠に埋め込まれている事が常識でした。全ての宝石が埋め込まれて作られていたのです。つまり宝石の表面しか見える事がないのが当たり前だったのです。これでは宝石の美しさは半減してしまいます。
これを大部分が見えるセッティングにする事でダイヤモンド本来の輝きが全体から感じられることができます。このティファニーセッティングにより「ティファニーのダイヤモンドは遠く離れていても輝いている」と呼ばれるようになりました。 -
最後に
近年のエンゲージリングの定番ともいえるこのティファニーセッティングは、当時は画期的なものだったんですね。
ダイヤモンドは埋め込んでしまえばインクルージョンや傷が目立ちづらく、一見きれいに見えます。ゴールドを使用すると、ダイヤモンドに色が無いように見えます。
ティファニーは使用しているダイヤモンドに自信があるからこそ、ここまで大胆なセッティングが出来たのではないでしょうか。
ティファニーセッティングのリング、一つは持ってみたいですね。