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2016/04/16魅惑のオールドグッチの世界

  • オールドグッチとは?

    オールドグッチに関しては明確な年式のくくりというものは設けられてはいませんが、おおよその認識として1980年代よりも前に製造をされグッチ一族が関わっている商品のことを指す場合がほとんどです。

    グッチは1993年にマウリチオがすべての株を売却をしているため、厳密にはこの1993年よりも前の商品ということになると思います。
  • オールドグッチの大半を占めるアクセサリーコレクション

    数あるオールドグッチの中でも特に数が多いのがこのアクセサリーコレクション、通称「アクセコ」の商品になります。

    アクセサリーコレクションは1972年に設立された「グッチ・パルファム社」から展開をされていたラインの1つとなっており、現在オールドグッチと呼ばれる商品の半数近くがこのアクセサリーコレクションとなっております。

    アクセサリーコレクションの特徴として、革タグのほかに紙タグが付属しており、その紙タグにアクセサリーコレクションの記載がされているかたちとなります。
    また、1970年代の商品に関しては「MADE IN ITALY」の文字がすべて筆記体になっているため、こちらは通常のゴシックのものよりもさらに古い年代のものだということが分かります。

    定番のトートやボストンといったデザインはもちろんですが、今のグッチにはなかなか見かけられないユニークなデザインのものも多く存在しており、現在もグッチ・リミテッドエディションというかたちで数年に1回程度の割合でこのオールドグッチのデザインのバッグが復刻販売されています。
  • レアなオールドグッチの定番、グッチプラス

    グッチプラスはオールドグッチの中でも特に有名なラインです。

    これもアクセサリーコレクションと同様に1970年代にグッチのブランドが乱立したさいにできたラインの1つのため、現在は廃番となっております。
    特徴として、GG柄の中に「PLUS」の文字が打たれているパターンを使用したバッグや小物を製作していました。
    さらにこのグッチプラスのセカンドラインとしてグッチパフュームというラインもあり、こちらはさらに希少価値の高い逸品となっております。
    グッチプラスのファスナーはの引手のプルがすぐに取り外せるようになっており、種類も豊富なことから、この部分だけをコレクションしているコレクターもいるくらいです。
  • まだまだあるディープなオールドグッチ

    1960年代〜80年代にかけて、2代目社長だったアルド・グッチ氏が手掛けた商品の中には今でも人気の高い品物が多く存在しており、復刻販売されるケースも多くなっています。

    その代表的なデザインが、かのグレースケリー王妃に対してグッチがデザインしたとされるフローララインのコレクションです。
    ケリー王妃はこのフローラのデザインをとても気に入り、晩餐会で招待したお客様へのお土産としてこのスカーフをチョイスしたとも言われています。

    2005年に復刻されて現在もグッチの定番ラインとして定着していますが、当時のコレクションはオールドグッチファンの間で大変人気が高く、アイテムによってはかなり高額なプレミアム価格が付いているようです。
    その他にもまだ一度も復刻をされていないストライプシリーズや通称「タマゴGG」と呼ばれる、バッグ製作初期のデザインなどまだ見ぬオールドグッチが数多く存在しています。

    グッチのブランド低迷の原因ともなったこのグッチブランドの乱立ですが、時を経てまた違った評価がされるようになり、グッチの魅力の1つになっているようですね。
  • 最後に

    オールドグッチは最近も非常に人気の高いアイテムです。

    近年のヴィンテージブームとあいまってお探しの方が多いアイテムです。

    通常のブランドでは金額が付かないような昔のものでも金額が付く今がチャンスかもしれません。

    使用していないグッチのお品物はお探しの人に使ってもらいましょう。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。