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2023/09/22並行輸入品とは?正規輸入との違いとメリット・デメリット

並行輸入品とはどういうもののことを言うか、正規品との違いをご存知でしょうか?今回は並行輸入品とは何なのかをご紹介しますので、何かわからなくて不安な方や、購入の候補になっている方の参考になればと思います。

ブランド商品には正規輸入品と並行輸入品があります。並行輸入品と聞くと、本物ではない印象を持ったり、正規品と何が違うのか疑問を抱いたりするでしょう。ここでは、ブランド商品の並行輸入品について、正規輸入品との違いやメリット、デメリットなどを紹介します。
  • 並行輸入品とは正規代理店以外の仲介で輸入販売されている商品

    並行輸入品とは、正規代理店以外の仲介で日本に入ってきているブランド商品のことです。つまり、製造元の海外ブランドとは関係ない個人や会社が海外で一般販売されているブランド商品を買い、日本に持ち帰って販売している商品のことを指します。
  • 並行輸入品は本物!正規品との違いは流通ルート

    並行輸入品の流通ルート
    並行輸入品の流通ルートは、下記の流れで消費者に届きます。

    海外ブランド

    海外直営店・海外正規代理店など

    並行輸入者(海外ブランドに無関係の個人や会社)

    消費者

    例えば、あなたが大量に海外でブランド商品を購入し、日本に持ち帰って売れば、それは並行輸入品となります。

    正規品の流通ルート
    正規品の流通ルートは消費者に届くまで以下のルートを辿ります。

    海外ブランド

    国内直営店・正規代理店

    消費者

    消費者が購入するまで海外ブランドが認めた関係企業しか関わらないのが正規品です。
  • 並行輸入品の2つのメリット

    並行輸入品には、正規品と流通ルートが違うからこそ、消費者にとって嬉しいメリットが2つあります。

    正規品よりリーズナブル
    国内未販売の商品が手に入る

    正規品はブランドイメージの維持や売値の急落防止のため、値下げされることは稀です。並行輸入品はそういった制限に捉われずに販売されるので、正規品より安い価格での販売が可能となっています。為替の変動を見て輸入すれば仕入れ値を抑えられるので、販売価格の値下げを実現できるのです。

    そして、海外ブランドが日本に不向きである判断した商品は正規品として日本に卸されることはありません。しかし、海外ブランドと関係ない個人や会社が海外でそういった商品を買い付けて日本に輸入し、並行輸入品として販売することがあるので、並行輸入品であれば国内未発売の商品が売られていることも少なくありません。

  • 並行輸入品の3つのデメリット

    並行輸入品はお買い得で国内未発売の商品が買えるので良いことばかりのように見えますが、並行輸入品だからこそのデメリットが3つあります。

    規格や気候などが日本と合わない場合がある
    保証サービスやアフターケアが充実していない
    並行輸入品と称して偽物を販売している悪徳業者がある
    ブランドとかかわりのない業者が多数間に入る為、輸入業者が気付かない間に偽物が混入する事がある。

    ブランド側が日本で発売しないと判断するには、それなりの理由が必ずあり、日本のサイズ規格と合わない、商品の生地などが日本の生活や気候に合わないなどが考えられるので、日本未発売の並行輸入品はサイズが合わない、長持ちしないなどがあるかもしれません。

    また、並行輸入品は購入後に不都合があっても、メーカーの返品交換サービスや保証サービス、修理などのアフターケアを受けることができない可能性があります。並行輸入品販売店が独自に保証などを展開しているショップもありますが、正規品に比べると手厚さに欠けることがあります。

    一番気を付けたいのが「並行輸入品」と謳いながら偽物を売る業者です。まったくの偽物を並行輸入品と偽って販売する悪徳業者が少なくありません。
    また、並行輸入品を扱っている業者ですら知らない間に、偽物が混入していることがあります。直接買い付けているなら可能性はないと思いますが、海外の業者に代理で購入してもらったものを輸入して販売している並行輸入業者などは、知らない間に偽物が入り込んでいることがあります。
  • 並行輸入品と正規品はどちらを選ぶべきか

    並行輸入品も正規品も、それぞれメリットやデメリットがあります。どちらを選んだ方がいいか迷う人は、下記の指標を参考にしてください。

    並行輸入品は安さ重視の人におすすめ
    並行輸入品は以下のような人におすすめです。

    価格重視
    潰れるまで使う
    信頼できる販売店を知っている

    ただし、買ったブランドを使用した後、リサイクルショップやフリマアプリなどで売りたい場合は、直営店で購入した際のレシートや日付の入ったメーカー保証書で価値が上がることがあるので、並行輸入品ではない方がいいかもしれません。
    どこにも売らずに使い潰すつもりなら、並行輸入品で安く買うのが賢い選択なので、信頼できる販売店を知っておいた方がいいでしょう。

    正規品は安心重視の人におすすめ
    正規品は以下のような人におすすめです。

    安心と保証重視
    中古品として売却するかもしれない

    直営店などで購入した商品は、もちろんメーカー保証書などがきっちり付属しており、手厚いアフターケアが適正期間受けられるようになっています。そのため、そういった部分で安心したい人は正規品を選ぶのがおすすめです。直営店などで購入すれば、偽物を買わされる心配もありません。

    また、正規品であることを証明できればリサイクルショップやフリマアプリで高額買取してもらえる可能性が高くなるので、後々売ることを考えるなら正規品を買うのがいいでしょう。
  • 【まとめ】並行輸入品は低価格で本物だがデメリットに注意

    並行輸入品は、海外ブランドと無関係の業者などが海外で販売されているブランド商品を買い、日本に持ち込んで販売している商品です。正規品と流通ルートが違うだけで商品自体は本物であり、正規品より低価格だったり日本未発売の商品が手に入ったりします。

    ただし、アフターケアが不十分、偽物を並行輸入品と偽って販売する悪徳業者がいるなどのデメリットに注意しなければならないので、そういったことが不安な場合は、正規品を買うのが無難でしょう。安さを重視したい場合は並行輸入品がおすすめですが、信頼できる販売店からのみ購入しましょう。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。