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2022/08/01ロエベとはどんなラグジュアリーファッションブランド?レザー以外にも評価されている点とは

ロエベとはどんなラグジュアリーブランドかご存じでしょうか?
ロエベは1846年に数人の皮革職人が立ち上げた工房を母体とするスペイン発のラグジュアリーブランドです。
バッグを中心に財布や洋服など幅広い商材を取り扱っており、地元スペインだとルイヴィトンやエルメスよりも格上の扱いを受けるほど人気の高いブランドとなっています。
最高級の素材を使い、最高の職人が作るバッグはスペインの王侯貴族を中心に人気を博し、最終的にはスペイン王室御用達のお墨付きも得ることに成功しています。その後、スペインから世界に進出していく過程で現在のロエベを象徴する「アナグラム」と「アマソナ」という2つのアイコンを発表しています。
現在はLVMHグループの傘下となっていますが、LVMHグループに入ることでロエベは安定的な資金を獲得することができ、それまで以上の飛躍に成功しています。

今回はそんなロエベの歴史や指示される理由、代表的なアイテムなどを紹介していきますので、ロエベのことを少しでも知っていただき、興味をもっていただければと思います。
  • ロエベとはどんなファッションブランド?

    ロエベは1846年に数人の皮革職人が立ち上げた工房に1872年ドイツの革職人であったエンリケ・ロエベ・ロスバーグが訪れたことから始まります。この工房の製品の出来に感動したエンリケは彼らとともに働くことを決め、自身の名である「ロエベ」の名を冠したハウスを提供し、正式にロエベというブランドが誕生しました。

    ロエベの職人が作る質の高いバッグはスペインの上流階級の貴族たちの目に留まり、人気を得ていき、最後にはスペイン国王のお抱えブランドのお墨付きまで得るスペインを代表するブランドに成長していきました。

    ロエベはスペインから世界へビジネスを広げていきますが今でもロエベのアイコンマークとして認知されている「アナグラム」が生まれ、ロエベの最高品質の証明としてロエベの製品に付けられるようになっていきます。
    当時のロエベの工房兼ショップにはディオールやルイヴィトンなど、今、隆盛を極めるハイブランドがセレクトして販売されており、世界中のファッショニスタがロエベのショップに通うほどの人気となっていました。

    その後、ロエベは世界有数のコングロマリット企業であるLVMHの一員となり、その資金力を使ってさらなる成長を遂げていきます。
    2013年からロエベのディレクターに就任したジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが先述したアナグラムをリニューアルし、より親しみやすい丸みのあるデザインにすると同時に、最初に彼が手掛けたパズルバッグが大ヒットするなど新しいロエベの原動力となっています。
  • ロエベがラグジュアリーブランドとして評価されているポイント

    ロエベがラグジュアリーブランドとして評価されるポイントをいくつかご紹介いたします。

    アイコニックなデザイン
    ロエベのアイテムの中にはこれぞロエベというようなアイコニックなアイテムがあり、特に高い人気を集めています。一番代表的なものが「アマソナ」というボストンバッグで、ロエベの最高品質レザーの証であるアナグラムを押印されたボストンバッグは世界中の女性の憧れのアイテムとなっています。
    また、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンがディレクターに就任してから発売された新しいアイコンバッグであるバズルバッグやハンモックも今までのロエベのバッグとは違う魅力がありながら、新しいロエベのアイコンアイテムとして人気となっています。

    素材へのこだわり
    ロエベというブランドはエンリケ・ロエベ・ロスバーグが皮革工房の職人が作る製品の完成度の高さに感動したというところからスタートした歴史があります。そのため、ロエベの素材に対するこだわりは他のハイブランドと比較しても高く、特にラムスキンを徹底的になめしたナッパレザーはシルクのような手触りの最高の革素材としてロエベの人気を支えるこだわりの象徴するものとなっています。

    幅広い年齢層に対応
    ロエベは創業期から王侯貴族や上流階級に愛されてきたブランドのため、ミドルエイジ以上の年齢層が主なターゲットとされてきました。そのため、デザインも高級感やラグジュアリー感のあるものが多く発売をされてきましたが、ロエベがLVMHの傘下になったころからさらに下の年齢層にもすそ野を広めるべく気鋭のデザイナーを起用し、ブランドの若返りを図りました。
    その結果、ジブリをはじめとしたさまざまなブランドやコンテンツとのコラボ商品の発売、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンの気鋭な感性をもとに20代~30代といった今までのロエベにはない年齢層の顧客をも獲得することに成功し、年齢を問わずに支持されるブランドへと成長しています。
  • ロエベの代表的なアイテム

    ロエベで特に人気の高いアイコンアイテムを3つご紹介します。


    アマソナ
    アマソナは1975年に始めて発売されたボストンタイプのハンドバッグで、シンプルでありながらラグジュアリー感のあるデザインが瞬く間に世界中で人気となったバッグです。サイズや素材・色に多種多様なバリエーションが存在しており、アマソナを専門で収集するファンがいるほどに今での変わらずロエベの人気アイテムとなっています。


    ハンモック
    ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが手掛けた人気デザインの1つ。2WAY仕様になっており、ワンショルダーにしたさいのシルエットがハンモックの形状に似ているところからその名前が付いています。


    パズルバッグ
    こちらもハンモック同様にジョナサン・ウィリアム・アンダーソンがディレクターに就任してから初めて手がけたバッグとなっています。1つの革からパーツを切り出し、再構築するかたちで作成されるパズルバッグはそれまでのロエベのイメージをガラッと変え、多くの新しいファンを獲得するにいたった名品となっています。

  • まとめ

    ロエベは質の高い素材と職人技術を併せ持ったブランドとしてスタートしました。また、当時のロエベは他のブランドより1歩・2歩先を行くデザインを提供する気鋭なブランドとして認知されていました。
    2013年以降のロエベは創業当時への原点回帰をコンセプトにブランドを再構築し、ファッション業界のトップランナーを目指し、幅広い年齢層から支持をされています。職人のクラフトワークからインスピレーションを受けることの多いジョナサン・ウィリアム・アンダーソンの指示のもと、クラフトマンを称賛・表彰する活動も始めています。ロエベいえば革製品の良さが評価されがちですが、こういった職人の技術を評価し、日の当たる場を提供したり、それを自社の製品に還元したりする姿勢こそがロエベの原点と言えるのだと思います。今後も職人の技術を大事にしつつ、ファッションリーダーとしてトレンドを作っていくロエベは要注目のブランドではないでしょうか?

    エコスタイルではそんなロエベのバッグや財布・洋服の買取を強化しております。活躍の機会が少なくなってしまったロエベのお品物がありましたらぜひエコスタイルまでご相談ください。

この記事を監修した担当者

  • エコスタイル
    西村剛
    AACD基準判定士、生前整理アドバイザー2級、遺品査定士、リユース営業士
    エコスタイルマネージャー

    浜松鴨江店(現入野店)に入社後、浜松宮竹店・横浜都築店・銀座本店を経験し、現在は宅配買取センターにて主に査定を担当。
    得意商材はダイヤモンド・ルビー・エメラルドなどの宝石類、万年筆・パイプ・喫煙具などの嗜好品、ブランド品、洋服、靴など多岐に渡る。
  • エコスタイル
    吉本訓典
    AACD協会基準判定士、リユース営業士
    エコスタイル鑑定士

    広尾店、銀座本店の鑑定士を経て店舗サポート課に配属され複数店で鑑定士を経験。
    エコスタイルのコンテンツのコラムや買取実績などを担当。鑑定士で培ったブランド知識やメンテナンスの知識を活かしコンテンツを制作している。